アフリカにおける初等教育の現状 ウガンダ、ジンバブエ

(2019/3)

講師紹介: 石井麻鈴(いしいまりん)JANIDA (Japan NGO for International Development in Africa) 副代表
明治大学国際日本学部4年。
2019年3月卒業。大学でアフリカの開発について学び、ジンバブエ国連ボランティア事務所で広報官として5ヶ月間勤務。
滞在中にジンバブエの教育の質改善のためのクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げ、16万円の資金をうることに成功。
JAN IDAの副代表として活動しつつ、4月からは東京の人材系ベンチャーで働く予定。
http://www.janida.org

石井と申します。このような機会をいただきましてありがといございます。はじめにJANIDAについてお話ししますと、日本国際アフリカ会議という名称で日本とアフリカの架け橋として国際協力をしようというものです。地域社会の生活に影響を与える問題、特の飢餓、環境気候変動問題、教育問題を包括してそれらを解決するために活動をしていくことを目的に設立されました。ビジョンとしては、持続可能な開発を目標にその達成に貢献することです。解決策の実行としてアフリカの国際協力パートナーとの連携やネットワークを強化し、人々の生活状況の調査と情報の共有に勤めています。

世界の学校教育の現状は、2015年までに世界の小学年齢の91%が入学している一方で、サハラ以南の地域では状況が悪化しています。2015年から2030年までを見ると4,000万人の子供達が教育を必要としています。

ウガンダの状況を見ますと、人口の70%が15〜35歳の若者で、読み書きのできるウガンダ人の大半は初等教育と中等教育を受けています。小学校では、主要4科目の英語、数学、科学、社会科のほか地理、歴史、宗教学を学ぶことができます。中等教育ではさらに商業、歴史、宗教教育、美術、会計、政治教育を選ぶことができ、ルガンダ語、フランス語、スワヒリ語、ドイツ語なども学ぶことができます。ウガンダの教育制度は、7年間の初等教育と6年間の中等教育という構造になっています。政府は教育を基本的人権として認め、すべての子どもたちに無料の初等教育を提供するように努めていますが、教員養成や施設の問題が追いつかず進展を妨げています。

現在の主な課題は、政治的経済的な問題から学校施設が足りていないこと、水と給食の不足、交通手段がないため子供達が長距離を歩く、救命具もつけずに小舟に乗って通学することなどです。制服や教材も不足しており、まちまちの制服を着ている様子が見られます。授業料は無料でも、制服、教科書、靴などを用意できなければ学校へ行くことができません。衛生的でない環境、女子生徒へのサポート不足、教師の質の悪さなどが問題になっています。

ジンバブエについて見てみますと、初等教育は2年間の幼稚園と7年間の小中学校、計9年間になっています。サテライトスクールも併設されています。英語、国語、外国語(中国語、フランス語、ポルトガル語)のほか伝統学、数学、科学を学びます。実技科目として、農業、芸術、体育もあります。教師の育成は、ジンバブエ大学と提携した教育機関で指導されます。卒業後、公務員として雇用されますが、給料が安いため($150以下)ストライキが多く授業の妨げになっているのが現状です。資金不足のため、コンピューター、体育館、プール、教科書、電卓、カメラ、実験器具などが揃わず、教育プログラムを実行することができません。また経済的理由で学校に通えない子供も多く、政府からの支援も汚職と身内ひいきがはびこっていて肝心の所へ支援は届かないのが実情です。

JANIDAの支援計画としては、ウガンダ、ジンバブエに職業訓練センターの設立を予定しています。ウガンダでは、雨水収集システムを導入するプロジェクトを始めています。10,000リットル(2、600ガロン)のタンクに雨水を貯めて水を供給することにしており、これで約100家族または500人の学生に飲料水を供給することができます。また女子生徒をサポートするために生理用ナプキンの支援も始めました。

彼らの生活を改善し、持続可能な開発目標を達成するために政府と私たちの努力で確固たる基礎を構築しなければならないと思っています。