ケニアのマサイランド・ナマンガでの活動

(2012/4)

講師紹介:相原功志
ケニアのナマンガで保育園の運営を通じて子供たちの教育支援活動を行う
プロジェクト名「キラキラプロジェクト」

 最初に少し歌を歌いましょう。これは踊りを付けながら歌います。「いとまきまき いとまきまき ひいてひいて とんとんとん」~これにはいろんなバリエーションがあって、山羊を放牧してさばいて食べようと言っていたり、ウガリをこねてよそいましょうと言ったりします。日本の遊び歌もこのようにアレンジして子供たちと一緒に歌っています。

 『キラキラプロジェクト2012』ということでお話ししたいと思います。キラキラ保育園はナマンガでジャシンタと相原功志が主催し、コミュニティーベイスでおこなっているプロジェクトです。活動を始めて8年になりますが、34歳でキリスト教徒になり、39歳で2人の娘に恵まれたことが大きな転機になったと思います。妻のジャシンタは、20歳でセコンダリー(高校)を卒業した後補習塾で仕事をはじめ、26歳でアメリカに本部のあるNGOで保育園教師をしていました。29歳の時に私と結婚しています。

 ナマンガはここ数年人口増加が目覚ましく都市部からの人口流入で、現在人口は30,000~40,000人と言われています。経済成長もかなり進んでいて、活動を始めて8年になりますが経済的には追い越されている感じがします。経済活動に敏感なキクユの人たちの流入で10%の人たちが90%の利益を得ているようです。私はその一番下のレベルだと思われます。

 幼児教育を2~3年受けないと小学校へ上がれませんので幼稚園から始めて、地域密着型のCBOという形態でナマンガの人たちと一緒に活動を進めてきました。現在生徒は100人になっています。施設を広げ先生を増やせばあっという間に300人になりそうです。徐々にキラキラの良さが認められて、キラキラに入れておけば間違いないという信頼を得ています。学費も払うようになり、出席率もよくなりました。常に90%以上の出席で全員出席という日も今年は2回ありました。勤勉で自主的な行動を指導していますが、この成果が上がってきています。

 現在卒業生は300人になりましたが、卒業生に対してキラキラ補習塾も週1回おこなっています。無料ですが非常に厳しく規則を守らない生徒は受け付けません。遅刻をしないこと、調理の水を持ってくることを条件にしていますが、これを守らない子供はその場で帰ってもらいます。

 小学校を建てるという計画が遅れていますが、これは政府に土地の供与を求めているためで、時間はかかってもその方針は変えないつもりです。2年前に市長の口約束は取ってあるのですがまだ実現していません。土地を与えてくれれば建物はこちらで建てることになっています。そして徐々に公務員の先生を増やして公立の学校にしたいという考えです。政府の政策がしっかりしていれば、プロジェクトや会社の経営はうまくいく、ケニアは何とかやっていけると確信しています。

<ジャシンタさんのお話>
 皆様にお会いできて光栄です。昨年日本は大震災に見舞われ心からお見舞い申し上げます。私たちは公私ともに日本に依存していますので本当に心配でした。日本でこういう事が起こると世界中に影響します。キ・アフリカの皆様はキラキラのルーツであり、ここまで軌道に乗った経営が出来たのは全て皆様のおかげだと感謝しております。

 最近ケニアでは行政区分が変わっており、県と郡の間に「カウンティー」という組織が出来ましたが、小学校を作るにあたっては国の行政下の学校に変わりありません。日本のように国立、県立というはっきりした区分はなく、国も県も郡も関与してきますが、カリキュラムについてはコミュニティーの力が強いと思います。

 私たちの活動を支えてくださって本当にありがとうございました。