ケニア・ボランティア インターン体験

(2012/10)

講師紹介:須藤しほり(神田外国語大学)

 今年8月佐藤佳代さんと一緒にボランティアインターンとしてケニアへ行ってきました。佐藤さんは東京農大でバイオサイエンスを勉強しています。事前に西方先生と神戸先生にお会いして、ケニアへ行って何をしたいのかをお話しすることが出来ました。もともとアフリカや途上国に興味があり、また行くならば見学だけではなく現地の人たちと関わりたいと思いインターネットを見ている内にキ・アフリカにたどり着いたのがよかったと思います。

 ケニアにつくとドゥードゥーワールドの石橋さんが待っていてくださって両替のことや空港からの車も用意されていてとても助かりました。先ず神戸先生とキリン園を見学し、アフリカに来たことを実感しました。 1日目はキコンバスラムのツリーハウスを見学しました。外見は掘立小屋ですが、中はとてもきれいで太鼓で歓迎されました。この日は神戸先生が子供たちの健康診断をするというので、お手伝いをしようと張り切っていたのですが何もできませんでした。先ず人口密度の高さと悪臭に驚きましたが、支援物資が横流しされて売られているなど、人のエネルギーすごさに圧倒され、野生動物を見たときよりも感動しました。夜は神戸先生、都丸さん、矢野さん、三菱商事の方などと一緒にエチオピア料理を食べに行きました。

 2日目は矢野さんとロイトキトクへ出発しましたが、牛が道路を横断してくることもあり、どこまでも続く原野で飽きることのないドライブでした。標高1800mということで思ったよりも涼しくもっと暖かい服装の必要を感じました。ロイトキトクの学校に到着し「糸まきまき」の歌と踊りで歓迎されました。ベイビークラスではニャマニャマの遊びが流行っていてニャマニャマというと喜ぶので一緒に仲良く遊ぶことが出来ました。先生は24歳のマサイ族の優秀な先生でした。

次の日は4年生と5年生の授業に参加させてもらい、酸とアルカリで色が変わるという理科の実験をしました。そのあと日本語と中国語の違いや国の位置関係も説明しました。その日はロイトキトクに泊まり、夕食はみんなで戸外のテーブルで食べました。星がとてもきれいで食後のチャイやおしゃべりを楽しむことが出来ました。日本と違ってTVやパソコンなど他の娯楽がないからこそ、こういった時間が楽しめるのだと思いました。

矢野さんの企画しているウシリカプロジェクトというのがあるのですが、これは希望者に家畜を支給して飼育してもらい、2年後に出荷して売り上げの一部を返済するというものです。このプロジェクトに参加しているグローリアさんの家庭を訪問しましたが、とても陽気で親切にもてなしていただきました。最終日にアンボセリへ行き、戻ってきてから学校で成績優秀者の表彰式があり、またちょうど私の誕生日だったので祝っていただいて記念撮影もしました。

この後サイディアフラハでの生活が始まりましたが、先ず荒川さんにお会いしてあの優しくておっとりした雰囲気にNGOのイメージが変わった気がしました。サイディアフラハの子供たちはよく働きます。まきを割って火をおこすことから始まって食事も交代で作っていました。共同生活で年齢も様々ですがうまく了解し合って仕事をこなしていました。食器洗いは洗剤を使わず水でさっと洗うだけで、最初はちょっと驚きましたがすぐに慣れてしまいました。

ワークショップで裁縫を勉強し、わずかな給料から仕送りをしていました。自分のアルバイトの場合実家に送ることなど考えてもいませんでしたので少し反省しました。ソーシャルワーカーの田辺先生に連れて行っていただき、病院やエイズセンターも見学しました。ストリートチルドレンの施設も訪問することが出来ました。二か所行きましたがどちらも大きくてきれいでした。

その一つはボーイズの施設で理事の方は昔ストリートチルドレンだったという事で感動しました。子供たちと話しましたが、みんな日本に対して興味を持っていて、日本にもストリートチルドレンはいるのか、教育はどうなっているのかなど日本の同年齢の子供たちが考えないような質問をされて驚いたと同時にうれしく思いました。この施設は支援活動と主に教会からの寄付で成り立っていました。日曜日には教会へも行きましたが、みんなひとりずつ前に出て歌を熱唱し、踊ったりするのには驚きました。アカペラで歌って、お祈りをするより歌って楽しむという雰囲気でした。キテンゲラはきれいな街で市場やレストランともありました。

スクマウィキが大好きなのですが、サイディアの敷地内で栽培していて毎日食べました。敷地の半分くらいは畑でサトウキビなどもありました。最後の日にナイロビに行って買い物をし、神戸先生に象の孤児院へ連れていっていただきました。イギリス人の経営で、密猟で親を亡くした象を保護して育てています。サイディアでのお別れパーティーでは荒川さんと一緒に「上を向いて歩こう」を歌いました。今回ケニアへ行って現地の人とふれあって感動したと同時に、現地の日本人の方を見てこれから自分が発展途上国と関わりながら仕事をしていくには、いろんな方法があるということを知り自分のスタンスを見つけてゆきたいと思いました。