マラウィの現状:マラウィからの留学生

(2009/7)

講師紹介:Chomora Mikeka (チョモラ ミケカ)
2005年来日
横浜国立大学の物理情報工学博士課程在学中

 チョモラ・ミケカと申します。4年前に来日し今は横浜国立大学の博士課程にいます。今日は少し私の国マラウィについてお話したいと思います。

 マラウィはアフリカ東南部にあり、タンザニア、ザンビア、モザンビークに接しています。広さは日本の北海道と九州をあわせたくらいの面積で、首都はリロングウェ、人口は約1400万人です。民族はバンツー系でチェワ語も話されていますが公用語は英語です。70%がキリスト教徒です。

1891年に英国の保護領になりましたが、1964年に独立し1994年までイギリスで医学を学んだバンダ大統領による一党制議会が敷かれていましたが、イギリス一辺倒のやり方でした。1993年国民投票により一党制から複数政党等制へ移行し、ムルジ政権を経て2004年からはムタリカ大統領による民主政治が行われています。

 産業は、農産物としては紅茶、コーヒー、タバコ、綿花など、工業製品はウラニウム、アルミナ、繊維、石鹸、砂糖などですが、1980年から地域振興の考え方で、一つの地域に一つの産業を興すということが始められました。これは日本の大分県で生れた発想で実際に6年前から各地で行われています。夫々の地域で、お米、バオバブのクッキングオイル、粉ミルク、バオバブのジャム、蜂蜜などが生産され、一部は輸出されるようになりました。成田空港でも売られていますので見てください。

 教育やテクノロジーについては今取り組んでいるところです。携帯電話は、zain、tnm、MTL などが使われています。インターネットサービスも完備されていてネットカフェもありますが、少し遅いですね。私の専門ですから国に帰ったらもっと向上させたいと思います。交通機関は貨物路線が1本あるだけで人間の乗る電車がありませんので、私はこれを造ればいいのではないかと考えています。

 ムタリカ大統領は現在74歳ですが経済のエクスパートで、30年以上にわたる国際機関、地域機関での経歴を有する屈指のアフリカ経済開発、地域振興の専門家です。財政改革、汚職対策への取り組みは援助国の強い期待と好意的な評価を得ています。フードセキュリティーにも力を入れていて災害時に備えてトウモロコシをサイロに備蓄しています。医療機関に関しては、公立病院は無料ですが薬がないこともあり、私立病院では1週間で80万円かかります。保険に入っていればいいのですが、みんなあまり入っていません。

 観光産業も盛んでトラベルエージェントもたくさんあります。マラウィにはカバが沢山いて人間の数よりも多く3000万頭くらいいるようです。マラウィ湖沿いのビーチはとても美しく延々と続いており、その距離は東京から神戸までくらいです。日本の桜のように代表的な花はジャカランダでとても綺麗です。山登りをしたい人には3000m級のムランジェマウンテンもあります。ここでは気温が8℃くらいになりますのでお茶の栽培が盛んです。今日本のグリーンティーを作る研究をしています。バンキングシステムも発達していて、私はNational Bank of Malawi を使っていますが、送金などもスムーズです。

 私は日本へ来る前にはマラウィ大学で物理を教えていましたが、今度帰った時にはもっと大きなことを教えることが出来ると思っています。マラウィ大学は5000人の学生を抱えており、入るのは難しい大学ですが入ってしまえば奨学金で勉強できます。